1979年 永谷園 ふりかけ ドリフターズ [1970年代 人物モノ]
志村:「お前おかずなんだ」 加藤:「かつお風味の味ぶしよ」 ここで志村と仲本の手が出て「俺たち鮭っ子甘塩造り ウハハ」 4人のカットになり、高木は味ぶしを持っている。いかりやのアップになり「こらぁ!」 4人のところへ歩み寄り「先生にもちょうだい」 一同嫌がる ♪「味ぶし鮭っ子永谷園」 商品カット
永谷園のふりかけドリフターズシリーズはそれはそれはたくさんの種類があった。本当に今手元にあるものだけでも優に5種類ほどあるのだけど、やっぱり学校コントのものがいいものが多い気がする。
ちょっと見る限りでは完全にタレントに寄りかかったタレントCMなのだが、いろんなシリーズを見ていると、結構味についての「コピー」をドリフターズの面々に几帳面に言わせていておかしい。鮭っ子だったら甘塩造りとか、味ぶしならかつお風味とかである。
ここから分かるのは、食品CMというものが往々にして子供向けにCMを作り(この時代にドリフターズをだすというのはまさにその戦略だろう)→その子供が刷り込まれたものを親が買う、という図式に基づいている場合が多い、という点ではなかろうか。
食品のCMは子供番組のスポンサーにつくことが多い、という話を聞いたことがある。それで80年代のアニメ再放送のスポンサーの王者はごろもフーズ、藤子不二雄ワイドの石井食品などをみんな良く覚えているのである。なるほど。
考えても見ればふりかけっていう食品自体子供の消費の多そうなものである。
子供に覚えさせるだけ覚えさせて、買ってもらえるか否かは、その「子供さん」がいかに親に仕掛けるか、という部分にかかっていたのか。うーん、子供も責任重大だな。
何よりもどのバージョンも当時全員集合でやっていたコントを完全に下敷きにしているので、本当に面白い。一種のパロディなのだろうが、パロディは徹底しないと面白くない。その一方で彼ら自身が彼らのコントの再生産=パロディでしか生き残れなくなったのがあの番組が消滅した何よりのきっかけなのかもしれないが。
コメント 0