1987年 リクルート FromA

BGM♪　(ファーストフードのドリンクカップがいっぱい並べられている図がだんだん引いてくる。よく見るとその中のいくつかが動いている。その絵に一旦「A」の字が重なり、次の絵でこのカップに一斉にジュースが注がれる。そこにまた「A」が重なり、そのカップにストローを刺す絵。最後に商品カット。)
ナレーション：「世の中Aから始まる。僕らはAから始める。君に黄色い声援送ります。アルバイトを見つけるペーパーマガジン、(アタック)FromA～、快汗、創刊。」

このCMは間違いなく1987年のビデオに入っているはずなのに、FromAの創刊って1982年なのである。なんでだろうか。CMのつくりや、BGMの感じからしても絶対に1987年だと思うんだけれど。

この少し後からアルバイト情報誌のCMが雨後の筍のように打たれるようになる。つまりそれは取りも直さずアルバイト情報誌自体が雨後の筍状態だったということでもある。
それらアルバイト雑誌のCMを眺めていると、どういうつもりで売ろうとしていたんだろう？というものが結構あったりする。
雑誌の発売告知ってのはとりあえず名前が売れていればそれでいいのかもしれない。というのも考えても見れば「内容」でアルバイト情報誌を買う人はいないからである。

むしろこの時代なら若者のおしゃれグッズの(すげえ言いまわしだ)にしてしまうほうが売れたかも知れない。そんな意味ならばこのCMも理解できる。
これだけ投げやりな感じかつ、イメージだけの戦略の創刊告知のCMを売っていたにもかかわらず、今でも形こそ変わったものの残っている商品、というのは考える価値があるのかもしれない。
他の雨後の筍の雑誌のほとんどはなくなってしまったわけだし。