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1978年 ハウス食品工業 マーボ豆腐の素 [1970年代 人物モノ]


BGM ♪私のマーボ豆腐♪(70年代風の歌。女性コーラス)
女性が中華鍋で何かを炒めているのを金子信雄が覗いている。マーボ豆腐が煮えているカット。金子信雄が味見をしているのを女性が興味深そうに見る。そして金子信雄が次の台詞。
台詞:「うん、許せる」
女性の手で持たれたマーボ豆腐の素のパッケージが出る。
アタック:「♪ハウス マーボ豆腐の素」
ハウスの本とうふという別商品のカットが出る。
Na:「お豆腐はハウス本とうふで」

さて、僕がハウスのCMが好きだって言うのは何度も言っていますが、この微妙な人選も琴線の一因です。確かに金子信雄は料理マニアで有名ですが、70年代の終わりにこういったキャラのたった使い方をしているというのに脱帽です。では、ハウスは有名人を使うのが好きなのではないか、と思う方も多いでしょう。それは大いに間違っています。少し前に紹介したフルーチェのCMではおそらく無名と思われる女の子をだして、でも雰囲気のいいCMを作っていました。ちゃんと使うべきところに有名人を使っているんですよね。

さて、このCMを見て僕が確信したのは、「金子信雄はアシのおねえちゃんがいるとキャラ倍増」の件です。今更言うまでもないのでしょうが。金子信雄、料理、アシのおねえちゃんとくれば東ちづると誰もが答えるほど『金子信雄の楽しい夕食』は衝撃的な番組でした。やれ「撮りが一回に3本行われ、ずっと金子が酒を飲むので、3本目の回はひどい酔い方」とか「東ちづるはこの番組でジジイの扱い方を学んだ」とか噂の絶えない、しかしファンの多い番組でありました。昼間帯の番組だったこともあって僕はあんまり見た記憶はないのですが、その薄い記憶の断片からもあの番組が公開セクハラだったのはよく覚えているくらいですから、相当だったんでしょうねw
このCMでも最初のカットで金子信雄はおねえちゃんの料理を食い入るように覗き込んでいます。実は料理じゃなくておねえちゃんのおっぱいでもみてたのかもしれませんが。それでその料理を食って一言「うん、許せる」ですからねえ。なんとふてぶてしい親父でしょうか。このCMのおねえちゃんは幸か不幸か東ちづるよりも清純そうなので余計に信雄が黒く見えます。ああ、故人を悪く言っちゃダメですね。

考えても見ればこのCM、信雄が自分で作ったっていいわけです。その方が説得力があるとさえ言えるかもしれない。それなのにわざわざアシのおねえちゃんを置くと言う不可解。いや、でもこれはじつは計算なんでしょうねえ。僕は勝手にハウスのことを「有名人使いの達人」と呼んでいるのはこういうところに由来していたりします。もしかしたら信雄のキャラがアシがいると立つ、ってのはハウスの発見なんでしょうか。本当にこのセンスには感服を通り越して感謝すら覚えます。

さて、僕がこのCMでわからない点が一つ。この「うん、許せる」っていうのは金子信雄の決め台詞なんでしょうか。後年、88年頃の中華三昧というラーメンのCMに出たときも信雄は「うん、許せる」とだけしか言っていませんでした。楽しい夕食の視聴者でなかった僕にはわかりかねるミステリーの一つです。
もうひとつワンポイントメモを。このほんとうふという最後に出てくる商品。家で豆腐を自作するという加工食品ですが、まだ売っております。ぜひ皆様ご利用のほどを。


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