1987年 サントリー ELK [1980年代 音楽に注目]
BGM♪ (森の動物たちの暗闇の中での生態が切り替わりながら映る。男性が木に座ってウィスキーを飲む「green thumb」という字幕が出て、商品カット」
ナレーション:「自然に敏感な人をグリーンサムという、森が作ったウィスキー ELK。新発売。」
とにかく音楽が素敵なCM。このBGMの主は井上鑑という人。(HPはhttp://www.t-off.co.jp/akira.html)他にもさまざまなCM曲を手がけている。別にCMの曲だけじゃないんだけど。横浜ゴムのタイヤのCMや、東芝COREというテレビの山海塾のCMのBGMなど幅広く手がけている。僕のお勧めアルバムは月並みだけど、架空庭園論。すげえいいです。
GreenThumbってのは僕の記憶が正しければ(鹿賀丈史風)園芸の技術がある人、見たいな意味だった気がする。自然に敏感な人ってのははて?まあそういうことなのか。
サントリーといえば誰もがおなじみのCM上手のスポンサーなんだけど、80年代の中ごろはこんな感じのよくコンセプトがわからないウィスキーを乱発していたように思う。いつかここでも紹介しようと思うけど、コブラ、Q、21、これらのウィスキー覚えてますか?この中じゃELKは一番高級っぽかった記憶があるけど、でもやっぱり売れなかったみたい。
よくCM上手って言われてるけど、CM上手がその実力を発揮するにはとりあえず商品そのものも良くないと意味が無い、ってことかもしれない。
飲んだこと無いんで商品がいいのか悪いのかはわかんないけど、コンセプトがいまいちなのは否めない事実。自然を謳うならもっと「天然水使ってます!」とかの方向で行くべきだったんだろう。
どんなニッチ商品にもきっちりCMを打つサントリーだからこそちゃんと歴史に残った商品であると思う。さっきのコブラとかあのヘンのウィスキーも全部CMあったのよ?みんな覚えてます?
ここで一つCMファンへのメモ。サントリーが洋酒、特にウィスキーのCMを流す二大タイムといえば笑点と日曜洋画劇場です。前者ではちょっと高級目オンリーなのに対して日曜洋画は意外とそうでもないものも流しておりました。これも日曜洋画から。
このCMも好きでした。動物たちのショットとグリーンサム男ショットのつなぎ方なんかがカッコよかったのを覚えてます。
これは森本レオのナレーションでしたね。以前から疑問に思っているんですが、これより一昔前の城達也などは「スカッとさわやか コカコーラ」と、くっきりはっきり商品名を読み上げます。一方、森本レオや、grand-ageさんが先日書いていた「マリンクラブ」の「100円避暑地 マリンクラブ」というナレーションは、割にこもったモゴモゴとした言い方。これってやっぱ森本レオが始めたんですかね?「商品名をはっきり発音する必要がない」というのは、日本のCM製作にとって大きな転換点になったような気がするんですが、いや、勝手にしてるんですが、どうなんだろう?
コブラ、Q、覚えてます。NEWSのジャン・マイケル・ビンセントもカッコよかった。あと、ロバート・ブラウンのボトルの中で波打つウィスキーのショットが好きでした。あ、このブログのトップページの写真は、あのCMに由来しているのかと勝手に思っているのですが、違いますか?
by porepore (2005-12-11 19:22)
こんばんは。このCM覚えてたよ、って言う人には初めて会いましたw
そうそ。森本レオなんですよ。結構森本レオは80年代の初頭くらいからNaやってるみたいなんでその影響はあるのかもしれません。
はっきり言うだけが能じゃない、っていうのは新たな発見かもしれませんね。
僕的にはロバートブラウンは広川太一郎なんですけどね。
言われて見れば写真はロバートブラウン風かも。ああ、そういうことにしようっとw
by grand-age (2005-12-12 01:43)